世界的スロットマシン大手のアリストクラート・レジャーは、南北アメリカ大陸とデジタルセグメントの好調な伸びによって、2019年9月期の税引き後・取得無形資産償却前平準化利益(NPATA)が前年比で22.6%増加し、8億9,440万豪ドル(約661億8,170万円)に達したことを報告した。
19年度のグループ全体の収益は、恒常為替ベースで14.8%増、報告ベースで22.7%増加し、同社にとって過去最高となる44億豪ドルに達した。EBITDAは20.2%増の16億豪ドルとなった。
南北アメリカ大陸は、アリストクラ―トの最大セグメントとして急増を続け、収益は23.3%増の19.5億豪ドル、利益は24.9%増の10.7億豪ドルにのぼった。
デジタルもまた増加を続け、収益は33.6%増の17.9億豪ドル、利益は20.7%増の5億2,890万豪ドルとなった。一方で同社の伝統的なオーストラリア・ニュージーランドセグメントは収益4億5,620万豪ドル、利益2億2,360万豪ドルの前年比で横ばいという結果だった。
この業績にコメントしたアリストクラートのトレバー・クローカーCEO兼社長は以下のように述べた。「アリストクラートは、ランドベースとデジタル事業を通じて人材、製品ポートフォリオそしてマーケティングに大きな投資を行ったことによって、2019年度も再び質の高い利益成長の年を達成し、シェア獲得の実績と本質的な勢いを継続することができた。持続的な業績が力強いフリーキャッシュフローの創出を推進し、その資金は次にさらなる成長のための資金、徐々に増加する配当金の支払い、そして将来に向けてバランスシートの大きな選択性を与えるために投資された。1年を通してアリストクラートは、製品ポートフォリオに投資し、魅力的な新しいセグメントおよびジャンルへと参入していくことで顧客やプレイヤーの進化するニーズに応える努力をした。我々は規模を拡大する中で、営業モデルも進化させ、そして世界中のランドベース及びデジタル事業内での協力およびベストプラクティスの共有も拡大してきた」