カンボジアの統合型リゾート、ナガワールドを所有・運営するナガコープが、カンボジア王国政府との間で同社の独占権の修正契約に署名し、プノンペンの200km範囲内でカジノを運営する独占権が2045年まで10年間延長された。
今回の延長は、ナガコープと政府が1995年に署名し、その後2000年と2005年に修正された当初のシアヌークビル開発契約に関係している。この契約は2065年までの70年間カンボジアでカジノを運営するためのライセンス、そしてプノンペン内とその周辺での2035年までの独占営業権を与えている。
昨夜の発表の中でナガコープは、その独占権が2036年1月1日から2045年12月31日まで10年間延長され、修正契約への署名をもってカンボジア王国政府に1,000万米ドル(約10億8,603万円)を一括で支払ったことを明かした。同社はまた、2036年から2045年まで毎年年間300万米ドルを支払う。
この契約は他社が、カンボジア-ベトナムの国境地域、ボコール、キリロム山そしてシアヌークビルを除くプノンペンの200km範囲でカジノを運営することを制限している。
ナガコープは、「当社は同契約および2045年までの独占権の延長への署名を、会社やその株主に経常的な収益を生み出すことができる長期的な観光インフラプロジェクトとして見ることができると考えている。当グループのビジョンは、グループの競争力において安定した基盤をさらに確保しながら、複合エンターテイメントを持つ河畔の包括的統合型リゾートを建てること、そしてグループをアジア太平洋地域でのゲーミング大手の1社に押し上げることだ」と述べた。
この延長の前に、ナガコープは最近、ナガ3の35億米ドルの拡張計画を発表しており、2025年に完成すれば同グループのホテルおよびゲーミングの収容能力は少なくとも2倍に増加する。
ナガコープは、昨夜の発表の中で、2025年にはナガ1、ナガ2そしてナガ3で構成されるナガワールド複合施設の合計数はホテル客室およそ5,000室、ゲーミングテーブル1,300台、そして電子ゲーミング機4,500台になると述べており、現在の予測ではアジアの大手IR事業者の中でサンズ・チャイナに次ぐ2番目の規模となる。