会長兼CEO
マルハングループ
パワースコア: 1,128
昨年の順位: 19
評価理由
• マルハンを1957年に創業し、88歳にして未だに経営している
• 収益面では日本最大のパチンコ事業者
• 韓国生まれで、日本のトップ企業リーダーの1人
パチンコが支配する日本のゲーミング市場への統合型リゾートの新規参入に関して最も興味があるのは、総ゲーミング粗収益がより高くなるセグメントは何なのか、ということである。パチンコとパチスロを監視する日本の警察庁によると、昨年、10,060店舗に430万台の機械があった業界のパチンコの売上高は、22兆円と推定されている。
投資収益は資金の平均約85%で、これによりパチンコのゲーミング粗収益は約310億米ドル(約3兆4,000億円)になる。これは、日本で2020年代半ば以降に開業が予定されている3つの統合型リゾートの推定値の上限である。
その時までのパチンコの情勢を予測するのは難しい。パチンコ店は1995年に18,000店舗でピークに達し、有効プレイヤー数は3,000万人に到達。これは、日本人の4人に1人、または成人男性の約半数であった。研究者によると、現在のプレイヤー数は1,000万人を下回り、収益は3分の1に減少している。
マルハンは引き続き、収益面でパチンコ業界をリードしており、2019年度の売上高は1兆5,500億円で、2018年度からほぼ横ばいとなっている。営業利益は16 %増の390億円、利益は59%増の220億円で、業界が衰退している中、顕著な成果を上げている。マルハンの店舗は一等地にあることが多く、顧客サービスに焦点を当てており、規模は平均よりも大型となる傾向がある。
創業者の韓氏(現在88歳)は舵取りを続け、息子である最高執行責任者の韓 裕(ハン・ユ)氏が後継者となっている。1958年の創業以来、マルハンは2002年に100店舗に達した。大幅に断片化された事業を統合する中、同社は2006年に200店舗、2014年に300店舗を突破した。マルハンは複数の郊外でレストランやその他の娯楽を運営しているが、カンボジアとミャンマーの銀行業にも着手し、さらなる営利拡大が証明されている。