CEO兼業務執行取締役
MGM チャイナ ホールディングス
パワースコア: 1,778
昨年の順位: 12
評価理由
• マカオベースで働く最高ランクの西洋人
• 2006年にウィン・マカオ、2018年にMGMコタイのオープニングを監督
近年はMGMチャイナにとって思うように事が運ばなかったが、主力のIRであるMGMコタイの建設に伴った悩みの種に関しては、実際に34億米ドル(約3,678億円)の投資が報われ始めているようである。
同社の19年第2四半期は、純売上高が前年比26%増の7億610万ドル、そのうち3億1,590万ドルはMGMコタイからのもので、12カ月前の1億8,470万ドルから増加した。
今年の初めに新製品のゲームテーブル50台を追加したことで、この施設の経営状況はさらに上向きとなり、マスのボリュームは5%増えて20億4,000万米ドルとなった。同社は、MGMコタイの一部のVIP施設の完成が期待よりも遅れたこともあり、その期間の利益の80%がマスゲーミングから発生したと指摘。
それにも関わらず、MGMのザ・マンション(215〜570平方メートルの27の超豪華なヴィラを備えた人里離れたVIP向け施設)が3月に待望のオープンとなり、競争の激しいマカオの状況で同社をこれまでよりも優位に立たせ、市場シェアは12カ月前の7%から今では9%を超えている。
MGMチャイナの19年第2四半期の調整後プロパティEBITDAは1億7,100万米ドルへと43%成長し、調整後プロパティEBITDAマージンは、前年同期比で21.4%から24.2%となった。これらがすべて、同社のベテランCEO兼執行役員グラント・ボウイ氏を少しでも安心させていたのは間違いない。
長い間、マカオのカジノ業界で最高ランクの西洋人と考えられていたボウイ氏は、ウィン・マカオの社長として2006年9月のオープニングを監督するなど5年の任期を過ごした後、MGMチャイナで10年間在職する。