キプロスのゲーミング規制当局が、メルコリゾーツ&エンターテインメントが建設中のシティー オブ ドリームス メディテラニアンでの国際ジャンケット事業者の開業にゴーサインを出す前に、企業3社と契約を交わしそれらジャンケットの詳細な調査を行う。
現地ニュースメディアin-cyprusによると、キプロスゲーミング・カジノ監督局(Cyprus Gaming and Casino Supervision Authority)は、3社に依頼してメルコで事業を行う見込みのジャンケットパートナーへのデューデリジェンスを行い、マネー・ロンダリングやテロ組織への資金供給などの違法行為に関係していないことを確認する。
企業名は明かされていないが、米国から1社、英国1社そして3社目はキプロスとマルタを拠点にしている。
同メディアは情報提供者の発言を引用している。「特に投資プログラムによる市民権や犯罪歴のある人物へのパスポート発行によってキプロスへの国際的な圧力が増しているこの時期にキプロスカジノには完全な透明性という国際基準をベースに営業してもらいたい」
このニュースの前には、7月にテレビや新聞がオーストラリアのクラウンリゾーツに関するニュースを連続して大きく報じ、同社が気づけばアジアのジャンケット事業者との関係をめぐって現地当局による捜査を受けているという状況に陥っていた。
メルコリゾーツは、シティー オブ ドリームス メディテラニアンの運営会社であるICRキプロスの75%の株式を保有しており、残りの25%は現地企業のCyprus Phassouri Limitedが保有している。
ICRキプロスは現在キプロスの一時的なカジノ施設に加えて、ニコシア、ラルナカそしてアヤナパに3つのサテライトカジノを運営している。
5億ユーロ(約600億円)をかけたシティー オブ ドリームス メディテラニアンは2021年後半のオープンが予定されている。