クラーク西部、フィリピン沿岸のスービックベイ・フリーポートゾーンに位置するスービックベイ・ヨットクラブは、新たなブティックカジノのソフトオープンを行なった。
このカジノは、5億ペソ(約10.69億円)のコストが投じられて新しく改装されたヨットクラブの中心的な特徴であり、成長を続けるアジアのヨットおよびボートコミュニティーをターゲットにしている。
「スービックは、ボートを安全に楽しめる場所であり、スービック湾を拠点とするべく、メガヨットが毎週および毎月やってくる」と、当施設カジノ運営会社の提携企業の一社であるボラレ・グランデッツァCEO兼社長マヌエル・アントニオ・セキーラ氏は言う。
「200メートル以上のロシアのメガヨットから中国からやってくるメガシップまで、最も小さいもので3,800名、最も大きなもので5,200名を収容できるあらゆる船が揃っており、これは巨大な市場である。したがって、このヨットクラブがカジノを提供するのに最適な拠点になると考えた。当社は、ブティックカジノとしての地位を確立しており、カジノを運営するホバート(オーストラリア)に次いで世界で2番目のヨットクラブである」。
うららかなスービック湾の壮観な景色を楽しめる新しいカジノでは、8つのテーブルと169台のスロットマシンが月曜日にオープンしたが、12月1日までに43のゲーミングテーブルが稼働し、ルーレット、パイガウ、バカラ、ブラックジャック、ポンツーンを提供する予定である。
2020年1月から社内のジャンケット運営が開始され、アジア全域の国際的なジャンケット事業者と連携する長期計画もある。
スービックベイ・フリーポートゾーン内に2件しかないカジノのうちの1件であるスービックベイ・ヨットクラブは、近隣のクラーク・フリーポートゾーンと同じ税制上の優遇措置を享受しており、クラークで成長しているカジノ業界に代わるユニークな選択肢であり、その主なターゲット市場はゴルフ休暇を探している韓国人だ。
スービックは、独自の3つのゴルフコースを持ち、クラークから車でわずか45分の立地だが、その沿岸の立地も競争上、優位であると考えている。
「ボートやヨットなどのアジアの成長市場は、来客を促進させるはずだ」と、セキーラ氏はInside Asian Gamingに語った。
「ここでの釣りは素晴らしく、ボートでわずか20分の場所には、陸からは行けない手つかずの砂浜や、周りに誰もいない水の透き通った美しいビーチが2kmに渡って延びている入江がある。他のどこにもない、ここだけの強みなのだ」。