11月7日、「第1回[横浜]統合型リゾート産業展 開催発表・説明会」が横浜シンポジア(横浜商工会議所内)で開催された。当産業展は来年1月29日(水)・30日(木)、パシフィコ横浜にて開催される。主催は(株)イノベント及び、統合型リゾート(IR)横浜推進協議会。
今説明会では、横浜に狙いを定めるIRオペレーター3社の代表挨拶と、主催者からは開催概要の説明が行われた。
オペレーターからは、クリス・ゴードン氏(ウィン・リゾーツ・ジャパン代表)、ローレンス・ホー氏(メルコリゾーツ&エンターテインメント 会長兼CEO)、ジョージ・タナシェビッチ氏(ラスベガス・サンズ グローバル開発 マネージング・ダイレクター マリーナベイサンズ 代表執行役兼CEO)の三名が登壇し、それぞれ横浜IRへのビジョンや思いを語った。主催者側からは、堀正人氏([横浜]統合型リゾート産業展 実行委員長/(株)イノベント 取締役代表執行役社長)、川本守彦氏(統合型リゾート横浜推進協議会 代表幹事)が登壇した。
会場はIR関連事業参入を検討する企業を中心に約200人が集まり、熱気に包まれた。
クリス・ゴードン氏(ウィン・リゾーツ)は「家族や友達と来て、皆さん楽しめるところでなければならない。カジノに関しては悲観的な意見も多いが、我々は(責任あるギャンブルに関して)ベストオブベストを尽くす。現在、年間4,000万人の方々が我々の施設を訪れていて、従業員は3万人に及ぶ、ここ横浜に(IRを)作ることが出来ればそれ以上の数字が期待出来る」と述べた。
ローレンス・ホー氏(メルコリゾーツ)は「日本開催のラグビーワールドカップでは勝者は2つあったと思う。1つは南アフリカ、そしてもう1つは横浜だと思う。横浜という地名を世界の人が口にしたとき、非常に興奮を覚えた」「我々は“横浜ファースト”を掲げており、横浜を観光の未来を象徴する都市にしたいと考えている。横浜をきっかけに地方へも足を伸ばして欲しい。そのために先週、MCX(メルコ・クリエイティブ・エクスチェンジ)という投資ファンドを立ち上げた」と述べ、また責任あるゲーミングに対する取り組みや地元コミュニティとのパートナーシップについても言及した。
ジョージ・タナシェビッチ氏(ラスベガス・サンズ)は、まず「横浜市長は勇敢なそして正しい判断をしたと思う」と述べた上で、「調査では反対派も多いとも聞く。反対派は(IRに関して)正しい情報を得ていない可能性がある」「IR=カジノだと考えている人が多いと思う。横浜の方々に何が正しい情報なのか、なぜ市場にIRを持つことが適正なのかを伝えていく」と、啓蒙活動の重要性について語った。また、マリーナベイサンズを例に出し、継続的な投資や、多額に及ぶ税収入、雇用や観光収入など増進などのメリットを上げ、地元のパートナーと組み、地元の活性化を目指すと強調した。
「統合型リゾート産業展は、日本が観光立国を目指す中でIRを新産業と捉え、地域の持続的な成長のためのビジネスプラットフォームを目指している”IR産業に特化した専門展”である」と実行委員長の堀正人氏は言う。同事務局長の森嶋勝利氏は「横浜での来場者は1万人を目指している」と意気込みを語った。
今年5月には大阪で「第1回[関西]統合型リゾート産業展」が開催されており、今後、12月11日(水)・12(木)には「第1回[北海道]統合型リゾート産業展」が、そして来年1月29日(水)・30日(木)には「第1回[横浜]統合型リゾート産業展」が開催される。
開催概要
イベント名: 第1回[横浜]統合型リゾート産業展
会期: 2020年1月29日・30日
開催場所: パシフィコ横浜
主催: [横浜]統合型リゾート産業展実行委員会/統合型リゾート(IR)横浜推進協議会
運営事務所: (株)イノベント