オール九州でがっちりとスクラムを組んだ。九州と山口、沖縄の9県でつくる九州地方知事会議(会長・広瀬勝貞大分県知事)は5日、福岡県宗像市で開催。IRの九州誘致に向けた推進プロジェクトチーム(PT)が広域連携による観光振興に取り組むことを報告した。長崎新聞が伝えている。
PTは九州地方知事会と経済団体でつくる九州地域戦略会議の下部組織。6月に設置が決まった。各県と経済団体の観光担当者がメンバーで、来年春に最終報告をまとめる予定。
知事会議ではPTの事務局を務める長崎県がIR基本構想案や広域連携の検討状況を報告。各県の旬の観光素材や食材をIR施設に提供し、九州の周遊促進と地産地消を推進するなどとした。
記者会見した広瀬会長はIRについて「できるだけ地域全体に効果を広げていきたい」と語った。
会議ではほかに来年度から5カ年の第2期九州創生アクションプランを協議。IRの大義名分ともなっている地方創生の加速などを求める6つの特別決議をした。
また沖縄のシンボル、首里城(那覇市)の火災を受け、沖縄の気持ちを全体で共有して応援することを確認。ラグビー日本代表のように九州が「ワンチーム」となって、ひとつひとつの課題にあたっていく。