北海道苫小牧市議会は28日、臨時会を開き、IR(統合型リゾート)誘致関連経費約1,800万円を盛り込んだ2019年度10月補正予算を賛成多数で可決した。時事通信などが報じた。
補正予算は、候補予定地などの環境影響調査(アセスメント)に充てる。
IR誘致に賛成する自民党会派は、市が提案した環境影響調査を早急に行い、知事の誘致への判断を早く推し進めたい考え。対する反対派は、喫緊の課題に対応するための臨時会の開催に疑問を投げかけた。決議案は、賛成派の自民党系会派が提出し、立憲民主党や共産党会派が反対に回る構図となったが、賛成19、反対8で可決した。
苫小牧市は、北海道がIR誘致を決断した場合の優先候補地とされており、鈴木直道知事はIR誘致については年内に決断を下すとしている。