マカオのカジノの中での違法喫煙による摘発件数が2019年最初の9カ月間に前年比で5.1%減少したことが、マカオ政府衛生局とゲーミング監察協調局(DICJ)が共同で発表した統計によって明らかになった。
2019年9月30日までの9カ月間に実施された994回という捜査回数は1年前と同数であった一方で、当局は摘発件数は183件減少して1,079件だったと述べた。
摘発の内訳は、男性が1,011人で女性はたった68人、そして全体の83.5%を占める901件が観光客だった。別の175件が現地マカオ住民で、3件が外国人従業員だった。
控煙弁公室(Tobacco Control Office)は、合計で2,901本の電話を受けたことを報告しており、2,083件がカジノ内での喫煙に関する苦情、776件が問い合わせ、そして197件が「一般の意見」だった。
また、マカオのカジノ内および周辺で9月時点で132の違法喫煙多発地域が特定されていることを付け加えた。
合計でカジノ関連の喫煙による摘発は、同期間の街全体での喫煙による全摘発件数4,168件のおよそ4分の1を占めていた。その中で4,144件が違法喫煙だった。
マカオは、2019年1月1日付で新たばこ規制法を施行し、カジノのVIPエリアでの喫煙禁止などを含め、街中での禁煙エリアを拡大させた。現在喫煙が認められているのは、特別に空調設備が整えられた喫煙ルーム内のみとなっている。
衛生局は今週、マカオにある34の異なるゲーミング施設での喫煙所の設置申請を合計で650件受け取ったことも明かしており、現在33の施設の606の喫煙所がライセンスを付与されている。