サンフォード C バーンスタインのアナリストが、VIPの低ホールドとハイエンドの取引高低迷によってウィン・マカオのEBITDA予想を2019年は6%、2020年から2023年は2%引き下げた。しかし長期予想は前向きのままになっている。
親会社であるウィン・リゾーツの19年第3四半期の決算発表に先駆けて出された月曜のレポートの中で、アナリストのヴィタリー・ウマンスキー氏、ユーニス・リー氏そしてケルシー・ヂゥー氏は、同社にとって全面的に予想よりも鈍い四半期になると警告し、ラスベガスとボストンもそれぞれホールドの低下とスロットマシンの伸びの鈍化によって予想を上回ることはできないと述べた。
しかしながら、最も注目すべきは、2019年第2四半期のグループ収益の約72%を占めたウィン・マカオに対する予想の修正で、アナリストたちは「直接のVIPでの低いホールドと全体的なハイエンド取引高の低迷が業績にマイナスの影響を与えている。ハイエンドは、様々なマクロ要因によって現在も低迷したままだ。ウィン・マカオに関しては、我々はハイエンドの不調を反映させるために2019年予想のEBITDAを6%引き下げ、2020年から2023年予想を約2%引き下げる」と述べた。
バーンスタインは、ウィン・マカオの2019年第3四半期EBITDAが前年比で28%減、そして前四半期比で13%減の19.9億香港ドル(約271.26億円)になると予想しており、それに続いて中国の成長鈍化、人民元安そして貿易摩擦の逆風を背景に目標価格を26.25香港ドルから25.30香港ドルへと引き下げている。
それにも関わらず、中期的な分析では強気の姿勢を維持しており、「交通インフラの改善、プレミアム層の消費者と新設備の増加という供給主導型市場の実行がマスの長期成長を支えるだろう。セクターとしては、マカオのゲーミングの現在の評価は喜んでボラティリティに耐え、マカオが回復に転じる方に賭ける投資家にとっては魅力的だ。ウィン・リゾーツとウィン・マカオは、ゲーミング株のリスク/リターンの非対称性をベースにすると、現在もトップの推奨銘柄だ」と述べた。