オーストラリア証券取引所に上場するドナコ・インターナショナルに、ニューサウスウェールズ州の最高裁が出した凍結命令の延長が与えられ、シンガポールで行われている仲裁手続の結果を待つ間、タイにある同社の元パートナーがドナコ株を売却するのを阻止することになる。
凍結命令は2020年2月28日まで延長され、ドナコとベンダーたちは2019年11月25日からシンガポールでさらに1週間行われる口頭審理を待っている状態だ。
ドナコは、Somboon Sukcharoenkraisri氏と同氏の2人の息子、リー・バグ・フイ(Lee Bug Huy)氏とリー・バグ・トン(Lee Bug Tong)氏に対して、ポイペトのスターベガスに隣接するスター・パラダイスで非競合条項に反してゲーミング営業を続けたことで、1.9億米ドル(約204億円)の損害賠償を求めている。
ベンダーたちはドナコ株1.48億株を所有しており、同社の発行済み株式のおよそ17.9%を占めている。
前回の会社報告書によると、豪裁判所による凍結命令は「ドナコが開始したシンガポールでの仲裁手続きで最終的な解決となり、認められた額の損害賠償が支払われるまで被告である会社、その従業員およびエージェントによるドナコの保有株式の売却、処分または譲渡を制限する」
これら当事者たちはカンボジアでの訴訟にも関わっており、ポイペトにあるドナコのスターベガスカジノが建つ土地の50年間のリース契約の解約資格をベンダーが持つという8月の仲裁判決についてドナコが上訴している。