シーザーズ・エンターテインメントが、エルドラド・リゾーツとの近い将来の178億米ドル(約1兆9,146億円)の合併を発表して以降初めてラスベガスの施設を売却し、月曜にリオ オール スイート ホテル&カジノを5億1,630万米ドルで不動産大手のインペリアル・カンパニーズの主要な所有者に売却したことを明かした。
取引条件の下で、シーザーズは賃貸取引を通じて少なくともあと2年間はリオの運営を継続する予定となっている。この取引では同社が買主に毎年4,500万米ドルの賃料を支払うことになる。買主はまた、3年目をオファーする選択肢を持っており、その際にシーザーズは施設の運営を継続するか、または事業譲渡引き継ぎサービスを提供することができる。
とりわけ、この売却にはシーザーズが完全所有権を保持する予定のワールド・シリーズ・オブ・ポーカー(WSOP)ブランドは含まれておらず、WSOPは2020年に再度リオに戻ってくる。
シーザーズのトニー・ロディオCEOは、「この取引によってシーザーズ・エンターテインメントは自分たちの持つ資源を最近改装したストリップの施設の魅力的なポートフォリオの強化に集中させることができ、それら施設でのEBITDAの増加につながると予想されている。ワールド・シリーズ・オブ・ポーカーの保持とシーザーズ・リワード顧客の保持が、この取引をシーザーズにとって価値あるものにさせる決め手となっている」と述べた。
シーザーズは、エルドラドとの契約を受けて同社が持つラスベガスの多くの施設を売却すると言われていると同時に、先月、日本での統合型リゾート開発の入札に参加しないことも発表した。