アジアで統合型リゾートを運営するメルコリゾーツ&エンターテインメントが「横浜ファースト」戦略を発表し、今後は日本でのIR開発に向けた全取り組みを横浜市に注力していく。
MGMリゾーツ独自の大阪ファースト戦略に同調するこの動きは、林文子市長が景気のテコ入れのために、日本初のIRの1つの候補地として横浜市の立候補を正式表明してから4週間後のこととなる。
メルコのローレンス・ホー会長兼最高経営責任者は以下のように述べた。「『横浜ファースト』とは、優れた専門家と人材で構成する素晴らしいチームが、世界でも類を見ない最高のIRを横浜市に実現するために力を結集する計画です。
このチームには、横浜の未来に貢献し、同市が国際的な観光地としてさらに発展していくことに寄与する活動を行うための十分な準備ができております。そしてメルコは横浜市およびその地域一帯にふさわしいパートナーとなるべく努力してまいります」
つい最近の5月に大阪統合型リゾートの構想案を発表したにも関わらず、メルコはさらに最近になって、J1のサッカーチーム、横浜Fマリノスと長期スポンサー契約を結ぶなど、横浜への強い関心を示唆していた。同社は今月に入って、横浜に新オフィスを開設することも発表していた。
メルコは、「横浜ファースト」戦略を宣言するという決断は、大阪での事業構想公募プロセスをこれ以上進めないことを意味すると述べた。
ホー会長は、「これまで思慮深く対応してくださり、建設的に対話させていただいた大阪府市に感謝の意を表したいと思います。
大阪市の夢洲におけるIR建設に向けた取り組みについて、これまで大阪府市とともに重ねてきたプロフェッショナルで協力的な話し合いに、個人的にも大変感謝しています」と述べた。