メルコ・インターナショナル・ディベロップメントは、治安判事のジョン・ウィリアム・クロウフォード氏を同社の非業務執行取締役に任命したことを発表した。
すでにメルコリゾーツ&エンターテインメントとメルコリゾーツ&エンターテインメント(フィリピン)で取締役を務めるクロウフォード氏は、6月に退任を発表した田耕熹博士(Dr Anthony Tyen Kan Hee)に代わって取締役に就任する。同氏の就任によって、香港証券取引所が求める独立した非業務執行取締役3人という最低人数要件までその数が回復することになる。
77歳のクロウフォード氏はこれまでに、メルコの子会社であるエンターテインメント・ゲーミング・アジア、E-Kongグループ、その他多くの香港の上場会社の独立した非業務執行取締役を務めてきた。
同氏の任命を発表する中で、メルコ・インターナショナル・ディベロップメントは、クロウフォード氏は同社との繋がりによって、独立した非業務執行取締役の独立性ガイドラインを満たすことはできないものの、「メルコリゾーツでの同氏の役職に関連してメルコリゾーツの方針策定または日々の運営業務に関与はしていない」ために同氏の独立性を示すことができたと述べた。 同社は、メルコリゾーツ・フィリピンが6月にフィリピン証券取引所から上場を廃止して以来、同氏は子会社の独立した非業務執行取締役というよりも、独立取締役としての役割を果たしてきたと付け加えた。
クロウフォード氏は2022年9月12日までの3年間の任期で同社の任命状に署名し、年間の役員報酬として20万香港ドル(約275万円)、監査委員会会長として別に10万香港ドル、そして指名委員会会長およびコーポレートガバナンス委員会のメンバーとして4万香港ドルの報酬を受け取る予定。