投資顧問会社のサンフォード C バーンスタインのアナリストは、ウィン・リゾーツとウィン・マカオが米中貿易戦争の影響やマカオのハイエンドゲーミング市場での低迷から回復しようとする中で、今後5年間はウィン・マカオの株式よりもウィン・リゾーツ株の方がわずかに魅力度が高いと格付けした。
同2銘柄を比較するレポートの中で、アナリストののヴィタリー・ウマンスキー氏、ケルシー・ヂゥー氏そしてユーニス・リー氏は、より多様なポートフォリオと「米地方市場で最高の業績を上げる資産」になるであろうアンコール・ボストンハーバーの成長によって、ウィン・リゾーツが2019年から2023年までの間に、ウィン・マカオの10%に対して、11%の年平均成長率(CAGR)を達成すると予想している。
しかしながら、とりわけバーンスタインは、ウィン・リゾーツがウィン・マカオの70%を保有しているというこの2銘柄の密接したつながりを考慮すると、これらの2銘柄が世界のゲーミング市場における最大の注目株だと述べており、ウィン・マカオは単一市場のみに依存しているためによりボラティリティが高いと説明している。
アナリストたちは以下のように述べている。「結局は流動性とマカオの相対エクスポージャーの間のトレードオフだ。取引流動性の観点では、ウィン・リゾーツの一日のドルでの平均売買高はウィン・マカオの10倍近くになっており、これが特定の投資家たちがウィン・リゾーツを好む理由の1つだ。ウィン・リゾーツでは一日の出来高が合計発行済株式の2%程度となっており、ウィン・マカオでは約0.2-0.3%となっている。
ウィン・リゾーツの利益のおよそ30%が、マカオよりも成長が緩やかで、マルチプルがより低くなるラスベガスから来ている(近い将来はさらに多くがボストンから生まれる)ために、歴史的にウィン・リゾーツはまた、ウィン・マカオを10%程度下回る水準で売買されてきた。
我々は、ウィン・リゾーツの方がより多様なポートリオを持ち、取引流動性が高く、企業価値評価が厳しくないために、ウィン・マカオよりもウィン・リゾーツ株を所有する方をわずかに好むだろう」しかしながら、「最終的には、ウィン・リゾーツ株のパフォーマンスはそれでもマカオで起こることに最大の影響を受ける可能性がある」と述べた。