中国のオンラインゲーム開発会社、ボーヤ・インタラクティブ(博雅互動)は昨年9月に同社会長兼CEOが実刑判決を受けたことで、会社の資金6.35億元(約94億円)が入る銀行口座を中国の裁判所に凍結されている。
張偉(Zhang Wei)氏は昨年懲役12か月を言い渡され、市の中級人民法院が同社の間接子会社の1社であるボーヤ深セン(Boyaa Shenzhen)が「単位行賄罪」で有罪と認められたことで、ボーヤでの多くの最高幹部職を辞任した。
オンラインカードゲームを開発・運営するボーヤは週末に出した声明の中で、同社の余剰資金のかなりの部分が、張氏の「陸上オンラインゲーミングプラットフォームの1つを通じた違法行為疑惑」の結果としての同氏の起訴によって凍結されたことを明かした。
同社は、関連する手元資金の一部または全てが張氏の不正行為を通じて得られたものであると認められた場合、問題の6.35億元が当局によって没収される可能性があることも明かした。
ボーヤは、会社自体は事件に関与していなかったために、この状況について事前に知らされていなかったと述べた。従って、「この犯罪疑惑に関連して、会社、取締役そして経営陣が中華人民共和国の関係司法当局によるいかなる起訴の対象になる可能性は低い」と述べた。事件に関するこれ以上の詳細は発表されていない。
中国政府は、2018年4月にオンラインテキサスホールデムポーカーを休止させるオンラインポーカーアプリへの取締りを行なっており、ボーヤはその結果ユーザーベースと収益が抑圧されたことで厳しい18か月間に直面してきた。同ゲームは2018年6月1日付で禁止されている。