問題を抱えるニューヨークのIR、リゾートワールド・キャットスキルズを所有・運営するエンパイア・リゾーツの取締役会特別委員会が、ゲンティン・マレーシアとその会長であるリム・コック・タイ氏を巻き込んだ提案中の合併の承認を推奨している。
ゲンティン・マレーシアが火曜に行なった発表によると、独立した利害関係のない取締役で構成される特別委員会は、合併がエンパイアの株主の最善の利益であり、合併合意は株主総会での承認にかけられるべきだと判断した。
Inside Asian Gamingが以前伝えた通り、ゲンティン・マレーシアは、リム・コック・タイ会長の家族信託であるKien Huat Realty III Ltdとの間で、同社が100%所有する子会社のゲンティン(USA)がエンパイア・リゾーツの35%の株式に相当する1,320万株を取得するための法的拘束力のあるタームシートを交わしている。それに続いて、現在エンパイアの86%の株式を保有するKien Huatは、エンパイアの残りの全株式を取得し、Kien Huatが55%、そしてゲンティン(USA)が49%を所有する新しい合弁会社の設立を予定をしている。
その合弁会社が実現され、ゲンティン・マレーシアは火曜、2019年8月16日にデラウェア州でヘラクレス・トプコが設立されたことも発表した。まだ当局の承認が必要ではあるものの、提案されている合併の完了によって、ヘラクレス・トプコはエンパイア・リゾーツの全普通株を保有することになり、そのうちの15,714,606株がKien Huatから、そして13,200,000株がゲンティン(USA)から提供される。後者はまた、Kien Huatに940万米ドル(約10億円)を支払う予定。
提案中の合併に関する最新情報を提供する中で、ゲンティン・マレーシアは、ヘラクレス・トプコとエンパイアは「提案中の合併を成功裏に完了させた後に、エンパイアの普通株をナスダック・グローバル・セレクト・マーケットから上場廃止し、1934年証券取引所法(その後の改正を含む)の下でエンパイアの普通株を登録廃止する努力を要することになる」とも明かした。
マレーシアでIRを運営するゲンティン・マレーシアは以前、リゾート・ワールド・カジノ・ニューヨークシティとのクロスマーケティングを通じて、この地域でのリゾートワールドブランドをより有利な位置に押し上げ、それらのマーケティング努力によって他の州からの顧客をさらに惹き付け、一定の距離を置いた運営サービスをエンパイアに提供することで生まれる収益と費用の相乗効果を通じて大きな成長を達成し、そしてゲンティン・マレーシアのレジャー及びホスピタリティ業界での経験を活かしてエンパイアの成長を加速させたいする意向を述べていた。