北マリアナ諸島自治連邦区のカジノ規制当局、連邦カジノ委員会(Commonwealth Casino Commission:CCC)が、1,500万米ドル(約15億9,749万円)の年間ライセンス料の支払いを怠ったとしてインペリアル・パシフィック・インターナショナルに対して苦情を申し立てた。
先週IPIから2019年8月12日が期限のライセンス料を電子送金で支払ったと伝えられたにもかかわらず、CCCはその後同社がたった500万米ドルしか支払っていないことを突き止めていた。
IPIはまた消費者物価指数の調整を基に、さらに502,570米ドルを支払う義務があり、合計で10,502,570米ドルが未払いとなっている。
地元紙マリアナス・バラエティーの報道によると、苦情を申し立てたのはCCCのエドワード・デレオン・ゲレーロ事務局長で、局長は「本日苦情を申し立て、委員会へと送られることになる。それがこの問題を是正するための我々のやり方だ。IPIには支払い不足解消に15暦日が与えられている」と述べた。
デレオン・ゲレーロ事務局長は、未払い額の全額の支払いが行われていないことで、CCCは8月12日以降1日ごとに5万米ドルの追徴金の支払いを強制する権限を持っていると述べた。
IPIによるライセンス料支払い不履行の前には、同社が2018年7月1日以降たった4万1千米ドルの事業収入税しかし払っていないことが報道されていた。IPIはその後、今年より多くの税を納める代わりにここ数年で獲得した税控除の使用が許可されるはずであり、それによってサイパンの統合型リゾート、インペリアル・パレス・サイパン完成のための資金を温存することができると提案していた。
また、IPIは同社が税とベンダーへの負債で7,300万ドルを負っているとも言われており、この数字によって同社とCCCは財務諸表の公開をめぐる法廷闘争を繰り広げている。
IPIは今月に入って業績の下方修正を行い、2019年6月30日までの6か月間に純損失の計上を予想していると述べていた。