ギャラクシー・エンターテインメント・グループでは、2019年6月30日までの3か月間に、VIPセグメントが37.9%の減収となったことで、純売上高が前年比5.4%減の131.7億香港ドル(約1,776億円)となった。
グループ全体の4.1%という高いウィンレートのおかげでVIPの減収は24.8%または73.3億香港ドルに留まり、ギャラクシーは、プラス要因が調整後EBITDAを約3.49億香港ドル押し上げたことで、2018年第2四半期とほぼ横ばいの43.3億香港ドルを維持したと述べた。平準化ベースでは、調整後EBITDAは前年同期比11%減、そして前四半期比3%増の40億香港ドルとなった。
一方で、同四半期のマステーブルドロップは303.9億香港ドルへと微増し、勝ち金は72.7億香港ドルへと6.3%アップした。EGMの勝ち金は6.07億香港ドルへと6.1%増加したが、売上8.7%減の166.5億香港ドルとなった。
ギャラクシー・マカオ
ギャラクシーの旗艦統合型リゾートでは、グループ全体の業績を反映してプラス要因によって調整後EBITDAは32.4億香港ドルへと微増したが、全純売上高は4.2%減の95.3億香港ドルとなり苦戦を強いられた。ギャラクシー・マカオでのローリングチップ売上高は40.0%減の1,250.5億香港ドル、勝ち金は55億香港ドルとなった。
マステーブル・ドロップとマス勝ち金の両方がそれぞれ181.2億香港ドルと49.9億香港ドルに微増した一方で、EGM売上は112.4億香港ドルへと15.6%減少した。しかしながら、ウィンレートが前年同期間よりも大幅に上昇したことで勝ち金は5.12億香港ドルへと増加した。
スターワールド・マカオ
スターワールドでもまた、純売上高がマイナス成長となり、9.9%減の27.6億香港ドル、調整後EBITDAは4.5%減の9.43億香港ドルとなった。
ローリングチップ売上高は32.4%減の539.1億香港ドル、VIP勝ち金も同じく大幅に減少して17.9億香港ドルとなった。
2019年第2四半期、マステーブルドロップもまた88.8億香港ドルへと減少したが、勝ち金はわずかに増加して17.3億香港ドルとなった。EGM売上だけが唯一プラス成長となり2.4%増の19.7億香港ドル、勝ち金は4,000万香港ドルとなった。
ブロードウェイおよびシティ・クラブ
ブロードウェイでは総売上高が1.47億香港ドルへと13.7%増加し、調整後EBITDAは200万から600万香港ドルへと3倍になった。
このマス向けの施設では、テーブルドロップが6.5%増の3.43億香港ドル、そして勝ち金は23.7%増の7,300万香港ドルとなった。EGM売上は5.16億から4.44億香港ドルへと減収となり、勝ち金は1,100万香港ドルへと微減した。
シティ・クラブでは、ローリングチップ売上高の36.0%という大幅減にもかかわらず、並外れて高い5.0%というウィンレートを背景に、VIP勝ち金で3,500万香港ドルへとプラス成長となった。マステーブルドロップとマステーブル勝ち金は共にわずかな増加となり、それぞれ30.5億香港ドルと4.7億香港ドル、EGM売上は20.4%増の30億香港ドル、勝ち金は4,400万香港ドルとなった。
ギャラクシー会長のルイ・チェ・ウー博士は業績について以下のように述べた。「地域の競争激化、現在進行中の貿易摩擦、中国経済の減速に伴うVIPの減少にもかかわらず、全体として比較的安定しています。
リソースを最大、最高の用途に再配分し、より利益率の高いマスゲーミングビジネスの成長に注力してまいります。すでに発表しております15億香港ドルの施設増強計画は順調に進んでおります。
私たちは、この計画がギャラクシー・マカオおよびスターワールド・マカオの魅力と競争力の維持つながるものと考えております。短期的に見ると、一部のお客様にはご不便をおかけするかもしれませんが、中期的に見ると株主価値の創造につながるものと思われます」
ギャラクシーは、2019年10月25日に1株当たり0.46香港ドルの特別配当を実施することも発表した。