ナガコープでは2019年6月30日までの6か月間も好調な勢いが続き、カンボジアの統合型リゾート、ナガワールドのゲーミング粗収益は22%増の8億7,240万米ドル(約941億2,920万円)、そして純利益は36%増の2億4,510万米ドルとなった。
プラス成長は全セグメントで見られ、中でもマスマーケットはカンボジアへの観光客の増加に後押しされてGGRが38%増の2億2,250万米ドルにのぼった。政府の公式発表によると、2019年最初の5か月間に中国からの観光客が40%の増加を記録した。ナガコープは、19年前期にマステーブル・ドロップ(掛け金総額)が32%増加、そしてEGM(電子ゲーミング機)への投入金額が29%増加したと述べた。
VIPローリングは38%増の232億米ドルに増加したが、2018年の同期間と比べてウィン率が低下したことで収益は18%増の6億4,990万米ドルとなった。
セグメントの伸びには様々な要因があり、その中にはより高額の賭けを行うテーブルへの顧客の需要や、2社の新しいジャンケット事業者がナガ2で固定ベースの営業を開始したことなどがある。同社はまた、最近サンシティ・グループがナガ2でさらに広いスペースへと移動したことも要因として挙げた。新スペースにはVIPテーブルが追加され、その他のエンターテイメント設備が用意されている。
ナガコープは、「全体として、東南アジアとマカオベースのジャンケット事業者の両方がこの期間のVIPローリングの増加に貢献してくれた」と述べた。
19年前期のEBITDAは41%増の3億2,780万米ドルにのぼり、同社は3.39セント(約3.7円)の配当金を宣言し、2019年8月20日付で支払われる予定。
Inside Asian Gamingが以前伝えた通り、ナガコープは今週初めに計画中のナガ3拡張計画の詳細を発表し、ナガワールドがマカオ最高峰の統合型リゾートと競合することになると述べている。