MGMチャイナとメルコリゾーツでは、それぞれMGMコタイとモーフィアスが伸び続けていることに後押しされて、2019年6月30日までの3か月間に過去最高の前年比GGR成長率を達成する事になりそうだ。
この予想は、今週発表される予定の19年第2四半期の最初の業績報告に先駆けて、投資顧問会社のサンフォード C バーンスタインが火曜早朝に発表したレポートの中で示されている。
ヴィタリー・ウマンスキー氏、ユーニス・リー氏そしてケルシー・ヂゥー氏によると、「当初の予想よりは緩やかとはいえ、コタイの成長に後押しされて」MGMチャイナは過去最高の前年比GGR成長を示す可能性が高いという。
同様にメルコでも、「モーフィアスタワーの追加と伸びによって特にマス(プレミアムマス)セグメントが利益を得るはずだ」とバーンスタインは述べた。逆にギャラクシーはVIPの鈍化に苦戦し、サンズは前期との厳しい比較、そしてSJMは前年との厳しい比較に直面する可能性が高い。
マカオのDICJは今月、2019年6月30日までの3か月間のGGRが1,495億マカオ・パタカ(約2兆円)と、かつてないほどのわずかな減少(0.5%)となったことを発表した。バーンスタインのアナリストは、その減少はVIPのGGRが14%減少し、マスの12%の成長に相殺されたことを示したと予想している。EBITDAは前年比で6%成長したと予想されている。
2019年後期の早期予想では1%成長という控えめな予想がされているが、VIPの回復を後押しするかもしれない中国での信用枠の回復という潜在的な成長要因もり、アナリストはこれが後期のGGR予想にさらにプラスの効果を持つだろうと話す。