木曜シドニーで行われた臨時株主総会で、ドナコ・インターナショナルの創業者、ジョーイおよびベン・リム両氏の取締役解任への賛成票が多数となった。
この臨時株主総会は、シルバー・ヘリテージ・グループの会長でもある豪起業家のジェームス・スペンスリー氏率いる株主集団が両氏の解任を検討するための正式申請を提出したことで招集された。
オーストラリア証券取引所の発表の中でドナコは、株主が圧倒的多数でその決議を支持し、ジョーイ・リム氏の解任は賛成5億890万票、反対850万票、そしてベン・リム氏の解任は賛成5億730万票、反対940万票となった。
アジアの投資会社、オーチャード・キャピタル・パートナーズ(OCP)は、ドナコ株の9.71%を市場買い付けによって取得したが、同社はジョーイ・リム氏が以前保有していた27.25%の株式の保有権をすでに得ていたために、オーストラリア買収委員会はこの買い付けを無効とすることを余儀なくされた。今回のリム兄弟に対する株主の動きはそれを受けてのものとなる。リム氏は昨年末にOCPに対して債務不履行に陥った。
同氏は、「健康上および個人的な問題」に対処するために休職した後の3月に、ドナコの専務取締役とCEOとしての雇用契約を終了されていた。