2003年のワールド・シリーズ・オブ・ポーカーのメインイベントで優勝し、世界的なポーカーブームを作り出したクリス・マネーメーカー氏が、今週ポーカー殿堂入りを果たした2人のプレイヤーの1人に選ばれた。
マネーメーカー氏と経験豊かなプロポーカープレイヤーのデビッド・オッペンハイム氏は、月曜にキックオフした2019 WSOPメインイベントの直前に発表されたポーカー殿堂入り57人目と58人目のプレイヤーに選ばれた。投票はポーカー殿堂入りしている健在の30名のメンバーを含む委員会と、21のメディアからなる委員会によって行われた。
テネシー州から来た会計士であり、その名にふさわしいマネーメーカー氏が、839人のプレイヤーが参加する戦いで最後まで勝ち残り、2003年のWSOPメインイベントを制覇し、250万米ドル(約2億7,026万円)もの賞金を手にしたのは16年前のことだった。当時27歳だったマネーメーカー氏は、参加費86米ドルのオンラインサテライトトーナメントからメインイベントへの参加権を獲得した。その無一文から大金持ちという成功物語が世間の想像力をかき立て、米国でのポーカー人気の波を作り出し、それが今もなお続いている。
WSOPメインイベントは、その次の年にはエントリー数が2,576に跳ね上がり、2005年には5,619、2006年には8,773にまで増加した。
ポーカー殿堂運営審議会のメンバー、タイ・ステュアート氏は、「ワールド・シリーズ・オブ・ポーカーの50周年という節目の年に、クリス・メーカー氏が娯楽としてポーカーを楽しむプレイヤーに夢を追いかけさせるような影響をどれだけ与えてきたのかということを再認識させられている。そして彼は確実に全時代において最も重要な人物となるだろう。 オッペンハイム氏はプロ中のプロであり、遅すぎるほどの評価をついに手にした」とコメントした。