月曜、中国メディアは、アジアでVIP事業を行うサンシティ・グループがオフショアオンラインカジノを通じて中国でのオンラインおよびプロキシー・ベッティング(代理賭博)に関与していることを示唆する記事を発表した。それを受けて同社は、オンラインギャンブルとの一切の繋がりを強く否定し、法的措置に踏み切る構えがあると述べた。
国営通信社である新華社系列の経済参考報(Economic Information Daily)は、サンシティ・グループがマカオのジャンケットルームで賭けを行うプレイヤーをオンラインゲーミングとプロキシー・ベッティングサービスに参加登録させたとして非難した。人民元での負債の清算ができる場合があるために、そのプロセスは資金を中国国外へと移動させることを可能にさせたと記事は伝えている。
Inside Asian Gamingに送付された説明文書の中でサンシティ・グループは以下ように述べた。
「サンシティ・ゲーミング・プロモーション・カンパニーは、マカオ特別行政区の認可の下で、ジャンケットプロモーターライセンスを付与された合法の組織であること、ジャンケットのプロモーション業務における全ての仕事は正当な許可でもって合法化されていることをここに宣言いたします。当社はカジノおよびゲーミングテーブルを一切所有しておらず、オンラインゲーミング事業を運営しているという事実もありません。
当社およびマカオにある他の関連企業が運営するジャンケットプロモーション事業は、法的要件およびライセンス条件に従って事業を行うライセンスが厳密に付与されています。全ての業務データはいかなる矛盾もなく規則に従った公式なチャンネルを通じて定期的に公表されており、虚偽の情報や誤解を招く記述などは一切含まれていません。
設立以来、サンシティ・グループは世界中でその事業範囲を拡大するために努力してまいりました。ホテルおよび統合型リゾートの運営、娯楽、グローバルツーリズム、飲食そして高級衣服とともにVIPゲーミングサービスは、サンシティ・グループの6つの中核事業を構成しています。
サン シティ・ゲーミング・プロモーション・カンパニーに関する現在の事実誤認及び誤解を招く報道に応じて、当社はここに、関連する情報に主観的な憶測が含まれている可能性があること、そしてそれ故に会社およびその株主への風評被害を引き起こしていることを繰り返し主張します。当社は強い非難を表明します。そして必要な法的措置を取る権利を留保しています」
火曜のレポートの中で、投資顧問会社のサンフォード C・バーンスタインは、これは中国国営メディアがジャンケット事業者とオンラインゲーミング活動とを関連付けた初めてのケースであるという意見を述べた。
バーンスタインのアナリストは、「この記事が(あるのであれば)どのような結果を招くかを話すのは時期尚早だ。
記事自体はサンシティ、そして他のオンラインゲーミング/プロキシー・ベッティング事業者に対して過度のオンラインプレイを控えるよう伝える警告メッセージとも取れる。ジャンケットは、オフショア事業へのさらに厳密な調査に直面する可能性がり、プレイヤーはオンラインプレイから撤退する可能性があるために一部のゲームプレイはマカオに引き戻されるかもしれない。そしてジャンケットは、(マカオにあるオンラインアカウントにプレイヤーを登録させることに関して)マカオでのプレイヤーとの接触方法についてさらに厳密な調査に直面する可能性がある」
サンシティ・グループの上場子会社は、2019年12月開業予定のベトナムのIR、ホイアナの34%の株式を保有しており、ロシアのウラジオストク近郊にある統合型リゾート、ティグレ デ クリスタルを所有するサミット・アセント・ホールディングスの27.95%の株式を最近取得した。サンシティのジャンケット業務は、上場子会社の管理外となっている。