問題を抱えるマカオのTHE 13ホテルを運営するサウス・ショア・ホールディングスが、2019年3月期のホテル部門の業績下方修正を発表した。
昨夜提出された香港証券取引所への報告書の中でサウス・ショアは、独立系の専門評価者からの最新の評価レポートによるとこの年、約47億香港ドル(約655億円)の減損処理を行うことが予想されると述べた。
同社は、損失はグループの業務に関連するキャッシュフローへの影響はないとしながらも、18年度と比較するとグループの損失は大幅に増加することを付け加えた。昨年、サウス・ショアは12億香港ドルの損失を計上していた。
THE 13は、最初にその計画が明かされた際には世界で最も豪華なホテルと謳われていたが、2018年8月にソフトオープンを行ったにもかかわらず、多くの客室が未完成であったために、プライベートイベント用にホテルの一部のみが営業しているままの状態になっている。同社はまた、以前にマカオのコンセッション保有者であるメルコリゾーツ&エンターテインメントとの間で合意に達した潜在的な「サービス契約」の下で、ゲーミングを運営するためのライセンス申請を近々行う計画は一切ない事も示唆した。
先月になって、サウス・ショアは銀行ローンの返済を行うために、所有する赤のロールス・ロイス・ファントム30台のうちの24台を売却したことを明かした。同社はまた1月以降、THE 13ホテルを実質的に所有する子会社への15億香港ドルの投資提案をめぐる「実質株主の関連企業」との進行中の議論に関与している。