米部族カジノ事業者のモヒガン・ゲーミング&エンターテイメントが、北海道での統合型リゾート(IR)開発計画を発表した。計画にはコネチカットのモヒガン族と北海道の先住民族、アイヌ民族の両文化を紹介するユニークな博物館が含まれている。
同社は金曜に記者会見を開き、マリオ・コントメルコスCEOが初めてIRビジョンの詳細を明らかにした。モヒガンが今後予定されているライセンス入札を勝ち取った場合、ホテル3棟、会議場、アリーナが建設される予定。
自然豊かな苫小牧市のリゾートには、ゲストが乗馬やクロスカントリースキー、その他様々なアウトドア体験を楽しむことができる施設も作られる予定だ。
開発費用は35億~45億米ドル(約3,800億~約4,900億円)で、最大7,000人の雇用が生み出されることになる。
4月に苫小牧市に北海道事務所をオープンさせたモヒガンは以前、Inside Asian Gamingに対して、2021年開業を予定している16億米ドル(約1,727億円)をかけた韓国の統合型リゾート、インスパイアからの顧客データベースの活用と、現地文化を尊重する部族事業者としての経験とが一緒になることで、ライバル候補者と差別化することができると述べていた。
コントメルコスCEO「部族を代表するということは、一般的な企業ブランドとは大きく異なる。部族としての当社の主なゴールは、たった1年でもなく、たった5年でもなく、13世代という長きにわたって自分たちの部族を確実に持続・継続させていくことだ」と語った。
同業の部族事業者であるハードロック・ジャパンやラッシュストリートジャパンとの違いを聞かれたコントメルコスCEOは、「多くの部族がこの種の発言をすることはできるが、北アジアで事業を展開している部族は1つしかない。それが我々の仁川での事業だ。」と答えた。