IRをめぐり、横浜市の地元2団体がカジノ誘致を断念するよう訴える要望書を市に提出したと6月27日に時事通信が伝えた。
横浜市はIR誘致を「検討中」としており、実現すれば横浜港山下ふ頭での開設が有力視される。関係者によると、要望書は「横浜港運協会」(藤木幸夫会長)と「一般社団法人横浜港ハーバーリゾート協会」(同)が同日付で提出した。
要望書は「市民が納得していないIR・カジノを山下ふ頭で行うことなど到底受け入れられない」と強調。同ふ頭の再開発は、国際展示場など「健全で市民の多くが賛同できる目標を設定して推進するのが本筋だ」としている。
さらに国際展示場は年2兆円、来訪者2,000万人規模の経済効果が期待できるとし、カジノ事業者が訴える年1.7兆円よりも大きいと主張した。
要望書について横浜市は「受理した。28日以降コメントする」と説明している。横浜は海外カジノ大手が最も注目している場所のひとつだけに、市の対応が注目される。