マカオのタイパ島にあるグランドビューカジノとマカオ半島にあるカーサ・レアル・カジノの2つのカジノを運営するキングストン・フィナンシャル・グループでは、手数料の増加と動作中のライブバカラマシン台数減少の影響を受けて、2019年3月31日までの3カ月間のゲーミング粗収益が前年比3%減の4億5,780万香港ドル(約63億778万円)となった。
キングストングループ全体の業績の中でゲーミングが占める割合が15%に低下したにもかかわらず、同社はホテルおよびゲーミングの業績を「満足いくもの」と説明した。支払った手数料が9,400万香港ドルへと2%増加した一方で、この年動作していたライブディーラーバカラマシンの台数は140から70に減少した。
ホテルの所有と運営に飲食を加えた収益は2億1,640万香港ドルへと前年比4%のプラス成長となった。
キングストンのゲーミングセグメントの調整後EBITDAは前年比9.4%減の1億6,740万香港ドルとなった。
このような減少にもかかわらず、キングストンは最近の港珠澳大橋の開通や同地域の経済多様化への取り組みが進んでいることから、今後数年間のマカオからの収益増加を予想していると述べた。
同社は「マカオのゲーミング及びホテル産業は好調な局面にある。アートのような新しい分野の登場、既存の多国籍料理そして建築観光スポットがマカオの観光業を後押しし続けるだろう」と述べた。