メルコリゾーツ&エンターテインメントのトップ、ローレンス・ホー氏が、豪クラウン・リゾーツの19.99%の株式取得を進める前に、中国政府からゴーサインが出ていたことを明かした。
メルコが、総額95.8億香港ドル(約1,316億円)でジェームス・パッカー氏のCHPクラウン・ホールディングスから1億3,550万株を取得するこの取引は、クラウン・リゾーツの従業員19人がギャンブルを宣伝したとして中国大陸で逮捕されてから3年経たずに行われた。当時、2社はメルコ-クラウンブランドの下でマカオ、そしてフィリピンでまだパートナー関係にあった。
Inside Asian Gaming7月号に掲載される独占インタビューの中で、メルコの会長兼CEOは、同氏がこのオーストラリアのカジノ事業者を買収する前に、中国とマカオ政府の両方と協議したことを認めた。
ホー氏は、「定期的に(中国政府と)話をしており、正式に協議を行った。中国もマカオも支援してくれた。同時に、彼らは米国に上場する会社として当社が独自で動く義務があることを理解してくれている。しかし複数回の非公式協議でさえも支援を表明してくれていた」と述べた。
政府の承認に関する話題については、ホー氏は、米国に上場するメルコリゾーツと、その親会社であるメルコ・インターナショナル・ディベロップメントの統合を検討してきたが、マカオで近い将来行われるライセンス再入札を前にそれは行わないことにしているとも説明した。
ホー氏は、「それについては検討してきた、しかし特にライセンスの更新が迫るこの時期に、政府はメルコ・インターナショナルがメルコリゾーツを支配していること、そしてメルコ・インターナショナルが私が支配する香港上場会社であることを好んでいる。しかし、将来的には検討の予定をしている」と述べた。
Inside Asian Gaming7月号は来週7月1日月曜に発刊予定。