MGMリゾーツのジム・ムーレン会長兼CEOは、現地住民への入場料や高いゲーミング税など当局による厳しい規制をめぐる懸念にもかかわらず、日本のゲーミングは現在世界で最も高いROI(投資利益率)の機会を示していると話した。
投資顧問会社のサンフォード C バーンスタインは、先週金曜に行われた第35回年次戦略決定会議(Strategic Decisions Conference)でのMGMの会長との「炉辺談話」を要約したレポートを月曜に発表し、その中でムーレン氏の今回の発言の概要をまとめている。
バーンスタインによると、ムーレン氏は日本を「一生に一度」の機会だと説明し、現地住民の人口統計や都市へのアクセスの良さといった理由で関西地方がIRにとって理想的な場所だと話したという。MGMは、大阪でのIRライセンス獲得を目指すことに全力を注いでおり、1月には正式に「大阪ファースト」の方針を宣言し、さらに最近では現地企業のオリックスとのコンソーシアムを発表した。同社はまた、大阪の事業構想公募に反応した7社のうちの1社となっている。
ムーレン氏は、大阪IRはシンガポール全体のゲーミング市場と同じくらいの利益レベルを達成できる可能性がある、しかしこの利益レベルは、日本のゲーミング税がシンガポールでのマスゲーミング18%、VIPゲーミング8%よりも顕著に高いことを考えると、税調整後ベースになるだろうと述べた。