海南省の当局が週末、賭博行為の禁止に関する地域法が廃止されたことを発表した。しかしアナリストは、これがギャンブル合法化の道を開くことにはならないと断言している。
日曜に正式に廃止されたのは合計14の法と規則で、中でも海南省の賭博行為禁止と売春禁止に関する法の廃止が最も大きな注目を集めている。
しかし、競馬やカジノ賭博にその門戸を開くわけではないこの動きについて、JPモルガンのアナリストは、国の法律が地域法よりも優先されることを考慮すると「期待外れ」だと表現した。
代わりに、JPモルガンは、今回のような廃止は「過去2年間で国中の地方が行なった非常に一般的なやり方」であり、必要のない現地の規制を整理し、2017年の中国共産党第19回全国代表大会で提言されたように、憲法の実施を強化しようとしていると説明した。
JPモルガンは、これより前には上海、福建省、四川省、遼寧省そして雲南省などの地方が現地の賭博行為禁止というルールを廃止してきたと述べ、「我々はこれまでも、そして今なお、マカオが近い将来においては中国唯一のカジノが合法化地域という立場をキープするだろうと見ている」と付け加えた。