香港のインターナショナル・エンターテインメント(IEC)では、イギリスのサッカークラブ、ウィガンの買収と、韓国での初のライブポーカーイベント開催に後押しされて、2019年3月期に収益が22%増の3億6,330万香港ドル(約50億6,205万円)、利益が1,770万香港ドルとなったことを報告した。同社は前年、6,730万香港ドルの損失を計上していた。
マニラにあるニュー ワールド マニラ ベイ ホテル アンド カジノを所有し、ゲーミング事業のためにPAGCORに施設をリースしているICEは、実業家でハイステークスポーカープレイヤーのスタンレー・チョイ氏が2017年2月に購入し、それ以来収益の流れを多様化するというミッションに乗り出してきた。
その中には2018年11月のウィガン・アスレティックFCの買収や、以前マカオでポーカースターズブランドの下でライブポーカーイベントを開催していたラショナル・ライブイベンツ・マカオの買収が含まれていた。IECはまた、ラショナル・ライブイベンツの前オーナーであるザ・スターズ・グループとの間で、アジアの多くの場所でポーカースターズの名前を使ってライブポーカーイベントを開催するための契約を交わしている。
2019年の決算報告の中でIECは、PAGCORへの施設リースから12か月前とほぼ同水準となる18,730万香港ドルを生み出し、グループ収益の51.5%を占めていたと述べた。賃貸収入は、PAGCORのゲーミング収入の割合で算出される。
客室収入、飲食そしてホテルサービスを含む、カジノが入るホテル営業からの収益は6%増加して1億1,480万香港ドルとなった。
今回初めて、ウィガン・アスレティックFCが5,740万香港ドルの収益を生み出し、総収益の15.8%を占めた一方で、ポーカースターズブランドの下での運営権を取得して以来初めて12月に仁川のパラダイスシティで開催したポーカーイベントは390万香港ドルの収益を上げた。
ポーカーへの計画を議論する中でIECは、「ポーカーゲームがアジアで人気を博していることを考えて、当社グループは2018年5月に世界最大のポーカーグループ、ザ・スターズ・グループと提携契約を結び、韓国でのイベントは2018年12月に無事終了した。グループは今後数年間に特定のアジア諸国でさらに多くのポーカーイベントを継続して開催していく」と述べた。