日本のカジノ王、岡田和生氏は、パラニャーケ市地方裁判所が今月同氏に対する逮捕状発出を認めたことを受けて、3つの詐欺容疑に対する答弁の中で「全ての法的救済を使い切る」ことを誓った。
5月6日に出され、先週末になって公になった裁判所命令は、以前に出された岡田氏とタイガー リゾート レジャー アンド エンターテインメント インク(TRLEI)の前社長兼COOの臼井孝裕氏に対する逮捕状無効の請求を棄却した。
1月にフィリピン法務省によって提出された当初の起訴状は、両氏が取締役会の承認なしで、TRLEIから約320万米ドル(約3億5,214万円)の報酬と手数料を受け取ることで会社の資金を横領したと告発している。TRLEIは、エンターテインメントシティにある統合型リゾート、オカダ マニラの運営企業。
土曜に送られたメディア向け文書の中で、岡田氏の代理人は、同氏と臼井氏は「3つの根拠のない告発に対してはっきりと自らを弁護する意思を持っており、まずは再審申し立てを提出し、不受理の場合は、フィリピンの控訴裁判所に上告の申し立てを行うことで、継続して法的救済を利用していくつもりだ」と述べた。
岡田氏は、当時自身がTRLEIを完全支配しており、取締役への報酬支払いを承認する権限を持っていたために、詐欺を働くことなどできなかったと主張している。
文書は、「従って、同氏にとってたった300万米ドルのために自身の会社に対して詐欺を働くまたは詐欺を企てることはおかしなことである」と述べている。