シムテックは、ソレアリゾート&カジノの新しいプレイヤーズスタジアムで、 これまでにない規模とデザインを実現したことによって、新たな道を開いた
シムテックは、世界最大の屋内LEDディスプレイの1つを設計、製造、設置することに成功し、自身が持つ世界最大のカジノディスプレイの記録を正式に更新した。
マニラのソレアリゾート&カジノは最近、「プレイヤーズスタジアム」という名で話題の屋内ゲーミングスタジアムを立ち上げた。この豪華かつ色彩豊かなエンターテインメント空間では、長さ18メートル、幅14メートル、高さ2.5メートルのシムテック製両面ディスプレイが圧倒的な存在感を放っている。65インチテレビ310枚分に相当し、360㎡という広大な空間に吊り下げられている。
P2という小画素ピッチを使用することで、この両面ディスプレイは9,100万以上の画素数を誇っており、このサイズのディスプレイとしては圧倒的な解像度を実現している。もしこれら全ての画素を繋ぎ合わせたとすれば実に91km以上もの長さになる。
シムテックは、底部分を継ぎ目なく覆うために特許を取得したユニ ークかつ柔軟性の高いP2タイルをこのプロジェクト用に特別に開発し、ディスプレイ全体を純LEDで製造することに成功した。このディスプレイの製造は、シムテックが3カ月間外部の工場を借りて行われた。これは単に、普段使用している製造工場ではこのサイズのディスプレイを収容するだけのスペースがないということが理由だった。
この巨大エリアのためにシムテックは8枚の角柱用カバーの設計・製造を行い、それらを円形に覆った。これらの柱用カバーは高さ2.88メ ートル、幅1.4メートルとなっている。シムテックがこれまで開発した中で最も背の高い柱用カバーであるだけでなく、シムテックのP2タイルを使用した最高解像度を誇るものにもなっている。
製造サイドの努力に加えて、シムテックのアートチームはソレアと緊密に連携してゲーミングスタジアムのグランドオープニング用コンテンツを作り上げた。そしてそれは単にUSBを差し込むだけでは終わらなかった。シムテックの技術者たちは、完璧なグランドオープンに間に合わせるために何週間もかけてスタジアムと周りの柱用カバーが通信できる状態にしなければならなかった。
P2ピクセルを引き立たせる高品質のコンテンツでありつつ、それ自体が大きなスケールのものでなければならなかった。加えて、コンテンツは珍しい底部分の覆いを含めたものである必要があり、ディスプレイ上でその部分を効果的に見せるためのアニメーションが慎重に制作された。
ソレアリゾート&カジノはフィリピンのゲーミング業界の第一線を行くというビジョンを持っており、結果的に世界のどの施設も作る事の出来なかった最も革新的な製品の一つが生み出されることになった。ソレア、アルファストリートそしてシムテックの共同作業の熱意によって、このプロジェクトは非常に困難であると同時に、楽しいものにもなった。シムテックは、将来またこれらの企業と協力し、世界の他の場所では見ることのできない革新的なディスプレイを開発し続けていくことに期待を寄せている。