メルコリゾーツ&エンターテインメントは、旗艦施設であるシティー オブ ドリームス マカオでの好調な伸びとマニラでの堅調な業績に後押しされて、2019年1月から3月の3か月間の営業収益と調整後EBITDAがわずかに増加した。
19年第1四半期の営業収益合計は前年比約4%増の13.6億米ドル(約1,506億円)となり、メルコはマスマーケットのテーブルゲームセグメントでの業績改善と、2018年6月のモーフィアスのオープンによる非ゲーミング部門の収益増加をその要因として挙げている。
営業利益は15%減の1億8,800万米ドルとなったが、調整後プロパティEBITDAは前年比1%増となる4億680万米ドルに増加した。
シティー オブ ドリームス マカオの19年第1四半期営業収益は11.4%増となる7億1,330万米ドルに成長し、調整後EBITDAは2億800万米ドルから2億2,860万米ドルに成長した。
ローリングチップ掛け金総額は18年第1四半期の111億米ドルから102億米ドルにわずかに減少したが、控除率が前年同四半期の3.0%に対して3.4%に改善したことによって助けられた。
マステーブル・ドロップ(掛け金総額)は11.4%増加して13.2億米ドルとなったものの、控除率が32.1%から31.5%へと微減したことで、その一部が相殺される結果となった。スロット掛け金総額は10億米ドルから9億8,040万米ドルへと減少した。
スタジオシティにとっては厳しい四半期となり、営業収益は10.3%減の3億3,040万米ドルに落ち込み、調整後EBITDAは12.4%減の9,640万米ドルとなった。
メルコは業績発表の中で、「マカオ市場全体でのVIPの鈍化、そしてコタイの中そして周辺で激化する競争からの影響を受け、スタジオシティのローリングチップ総額は2018年第1四半期の66億円に対して19年は27億米ドルに落ち込んだ」と述べた。
マスマーケットのテーブル・ドロップは3.2%増加して8億5,140万米ドルに成長し、一方でスロット掛け金総額は5億6,060万米ドルへとわずかに減少した。
シティー オブ ドリームス マニラは前年比でほぼ横ばいとなり、営業収益は18年第1四半期の1億4,220万米ドルに対して1億4,240万米ドル、調整後EBITDAは5,880万米ドルに対して6,050万米ドルとなった。
ローリングチップ総額は28億米ドルから23億米ドルに減少したが、控除率が3.2%へと改善した。
マステーブル・ドロップは2.1%減の1億8,430万米ドルとなったが、スロットマシン掛け金総額は10.6%増の9億750万米ドルにのぼった。
アルティラ マカオとモカクラブでも前年比で微増となった。