ドナコ・インターナショナルの共同創業者であるジョーイ・リム氏は、同社のカンボジアのカジノリゾート、スターベガスの今後について強気の姿勢を崩しておらず、法的・財政的問題に苦しめられた悪夢のような12か月間にも関わらず、売却の可能性についての議論に抵抗し続けている。
今週発行されるInside Asian Gamingの5月号で組まれた独占インタビューの中でリム氏は、カンボジア、タイ、シンガポールそしてオーストラリアでの訴訟を引き起こし、最終的にリム氏が専務取締役権CEOの座を降りることにつながった元パートナーのソンブーン・スックジァリュンクライシ(Somboon Sukjaroenkraisri)氏との関係悪化について詳しく説明している。
しかし、同氏は、2015年に3億6,000万米ドル(約398億6,770万円)でポイペトにあるスターベガスを購入したドナコはそれを売却して前に進むべきだという指摘に対して素早く反論している。
ドナコの取締役会に籍を残しているリム氏は、「最新の報告書からも分かるように、向かい風が吹く事業状況の中でさえも、DNAスターベガスは継続して利益を生み続けている。裁判所の中であれ外であれ、ソンブーン氏との間で決着をつけることが全株主にとっての最善の利益であり、それをもってこそ施設の拡大と運営に全力を注ぐことができるようになる。ポイペトにはまだ実現されていない多くの可能性があり、新しい鉄道ターミナルは建設中で、空港は2020年に完成が予定されている。この街に人を運ぶ能力が増加することになる」と語った。
ソンブーン氏とドナコとの対立の中心には、前所有者であるソンブーン氏が競合禁止規定に反して隣接するカジノ、スターパラダイスの営業を続けていることがある。同氏はまた、スターベガスが建つ土地のドナコとの長期リース契約を破棄しようともしている。この土地は現在もソンブーン氏が所有している。
それにもかかわらずリム氏はIAGに対して、「和解は可能性として残っている。あとはソンブーン氏がどれくらい会社の主張に対して解決する意思があるかということだ」と語っている。