MGMチャイナでは、MGMコタイが四半期を通じて営業したこと、新しいゲーミングテーブルの追加そしてメインゲーミングフロアの控除率が向上したことによって、前年比で23%の増益となり、2019年3月31日までの3か月間の収益は前四半期比で7%増となる7億3,400万米ドル(818億5,990万円)にのぼった。
2018年2月にオープンしたコタイにある旗艦店での成長が続いたことで、調整後プロパティEBITDAは、前年同四半期の1億5,200万米ドルから1億1,910万米ドルへと26%の増加を見せ、調整後プロパティEBITDAマージンは25.5%から26.0%へと上昇した。
MGMコタイが2018年後半にジャンケットルームを追加したにもかわらず、MGMチャイナの成長に大きく貢献したのはマスマーケットだった。マステーブル・ドロップ(掛け金総額)は前年比で16%増加し、19.9億米ドルにのぼった。MGMチャイナは23.3%という控除率が、メインフロアのテーブルゲーム売上を4億4,440万米ドルへと押し上げ、同時に2019年1月1日にマーケット初登場となる新しいゲーミングテーブルを25台追加したことが純収益の3億100万米ドルに貢献したと説明した。
VIPローリングチップはマカオにあるMGMの2つの施設全体で1%増の100.1億米ドル、控除率は前年比で横ばいとなった。しかしながら同社は、3月末に超高級路線のVIP用隠れ家的宿泊施設「ザ・マンション」を開業したことで、将来的にこのセグメントが改善していくことを確信していると語る。MGMは19年第1四半期のゲーミング粗収益の80%がマスマーケットからであると述べた。
MGMチャイナの56%の株式を保有する親会社のMGMリゾーツでは、純収益が13%増の32億米ドル、連結調整後EBITDAは5%増の7億4,000万米ドルにのぼった。しかしながら、純収益は、マカオのサブコンセッションを2022年まで延長することなどに関わる様々な課税によって2億2,300万米ドルから3,100万米ドルへと減少した。
ジム・ムーレン会長兼CEOは、投資家向けプレゼンテーションの中でMGMが2020年に計画している新しい事業最適化戦略を強調し、MGMリゾーツが2020年までに連結調整後EBITDAを36億米ドルから39億ドルの間に増加させることを目標にしていると語った。