いよいよ、大阪IRが動き出した。大阪・夢洲へのIR誘致を目指す大阪府・市は事業者からのコンセプト案の募集要項を発表。きょう25日から公募を始めると発表した。
事業者に求める条件には、収容人数6000人以上の国際会議室や3000室以上の宿泊施設の設置などを盛り込んだ。開業予定地となるのは此花区の人工島・夢洲の北西部で面積は約49ヘクタール。地下鉄延伸費用540億円のうち約202億円の負担や、ギャンブル依存症や治安悪化への対応策も事業者に求める。
国は今夏にIR整備の基本方針を策定する見通し。大阪府市は国に先行して準備を進めることで事業者の意向などを的確に把握し、秋ごろを予定する公募手続きへの円滑な移行を目指す。
府市は2025年に大阪で開く大阪・関西万博前の開業を目指しているが、日経新聞社などによると吉村洋文知事は24日の記者会見で「万博前は絶対条件ではない。(IRを)最高レベルにするにはどのくらい時間がかかるか事業者に聞く」と話した。
府市は国の基本方針策定後、公募で選んだ事業者と整備計画をまとめて申請。国は最大3カ所にIR設置を許可する。