7日の「大阪ダブルクロス選」で当選した大阪府の吉村洋文知事と大阪市の松井一郎市長が朝日新聞などマスコミ各社のインタビューに応じ、IRに対する見解をあらためて述べている。
吉村、松井両氏は大阪で今年6月に開催される主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)や、2025年の大阪・関西万国博覧会の成功へ意欲を示すとともに、IRについてもふれた。
吉村知事は「事業者からコンセプトを夏までに求めていきたい」とし、施設に関しても「世界最高水準のものをつくり、万博との相乗効果も生みたい」と従来の発言を踏襲したが、スケジュールに関しては24年開業とは明言せず「公募は秋以降になるだろう。25年万博開催までの開業が目標だ」と慎重な姿勢をみせた。
これまで大阪知事としてリーダーシップを発揮してきた松井市長はIRについて「府市一体で進めてきた。全国の中でも我々が先頭を走っている」と自負。2025年の万博跡地については「FI誘致に賛成」と吉村案を推し進める考えを明かす一方で「一番の問題は音。周辺環境に負荷が掛かるので環境アセスメントをきっちりしないといけない」と配慮も忘れなかった。