マカオのパラダイス・エンターテインメントが、提案中の自社株式買戻権限を通じて会長兼社長のジェイ・チュン氏が持ち株数を大幅に増加させる可能性が高いことを警告した。
金曜の発表の中でパラダイスは、取引されている株式の最大105,218,531株(現在ある発行済み株式の約10%)を同社の取締役が購入できるよう株主からの権限を求める予定だと話した。この提案は、2019年5月21日に行われるパラダイスの年次株主総会で投票によって決定される。
自社株式買戻権限によって起こり得る結果を説明しながら、パラダイスはチュン氏と、同氏が完全所有するオーガスト・プロフィット・インベストメントが合計で発行済み株式の59.96%を保有しており、もし権限の全てが行使されれば、66.63%に上昇するだろうと述べた。
しかしながら、同社は自社株式買戻権限によって、公開株式の合計が25%を下回ることはなく、またチュン氏が買収規則(Takeovers Code)の下で、義務的公開買い付けを行わなければならないレベルに至ることはないだろうと付け加えた。
パラダイスはマカオの人気マルチゲームターミナルの開発会社で、マカオ半島でカジノカムペックパラダイスとワルド・カジノの2つのカジノを運営している。