ゲーミング業界で豊富な経験を持つコンサルタントのデイビッド・グリーン氏が社外取締役としてドナコ・インターナショナルの取締役会に加わった。
ドナコは、混乱の1年を経て、同社にとって有益な経験を持つ人物を取締役会に迎えたいと考えており、水曜のオーストラリア証券取引所への報告書の中でグリーン氏の任命を発表した。
これは、グリーン氏がオーストラリアに上場する別の東南アジアのカジノ事業者、シルバー・ヘリテージ・グループの会長を辞任してからまだ1年経っていない中での任命でもあった。
報告書の中でドナコは、アジア全土におけるグリーン氏の幅広い経験、具体的にはスターベガスとアリストがあるカンボジアとベトナムでの経験を挙げた。
弁護士と会計士の資格を持つグリーン氏は、プライスウォーターハウスクーパース(マカオ)の元パートナーであり、ゲーミング部門のディレクターを務めた経験を持ち、マカオで14年間生活し、カジノ業界の自由化と規制に関してマカオ政府と協力してきた。
グリーン氏は、現在採択が検討されている統合型リゾート及び商業ゲーミング運営法(Law on the Management of Integrated Resorts and Commercial Gaming)の原案の作成でカンボジア王国政府の顧問も務めた。
オーストラリア国籍の同氏は、メルボルン大学法学部で修士号を、スイスのローザンヌにある国際経営開発研究所では優秀な成績でMBAを、そしてメルボルン大学では商学士も取得した。1977年にオーストラリアの法律事務所への入所し、オーストラリア公共会計士協会、オーストラリア租税協会、そしてオーストラリア取締役協会の元会員でもある。
ドナコはいつの間にかカンボジアにあるスターベガスのタイのベンダーとの苦しい法廷闘争に巻き込まれており、一方では前専務取締役兼CEOのジョーイ・リム氏が香港とシンガポールを拠点にする投資会社への多量の株式売却を阻止しようと動いている。今回の任命はそのような状況下で決定した。3月にドナコはリム氏との雇用関係を終了している。