マカオの高級ホテル、The 13の所有者でありその運営を行うサウスショア・ホールディングスが、同施設でのゲーミング営業の開始に関していずれのマカオのゲーミングコンセッション保有者とも現在正式な契約を結んでいないことを認めた。
この情報は、以前に同社が発表していたカジノ開業期限である2019年3月31日の数日後に明かされた。
木曜遅くに提出された香港証券取引所への自主発表(Voluntary Announcement)の中でサウスショアは「今日時点でThe 13ホテルでの一切のカジノ営業に関して、事業者としてはいずれのコンセッションまたはサブ・コンセッション保有者とも正式な契約を結ぶに至っていない」と述べた。
しかしながら同社は、The 13の開発前にメルコリゾーツ&エンターテインメントとの間で合意に達した将来的な「サービス契約」の取り決めに関する基本合意書(MoU)はまだ有効であることを示唆している。マカオのサービス契約では、第三者であるホスピタリティ事業者が、マカオのライセンス保有6社のうちの1社のライセンスの下で、自社の施設にゲーミングを設置することが認められている。
サウスショアは、まだマカオ政府にゲーミング施設の運営許可の申請を行っていないことを付け加えた。
The 13は2018年8月に一部のホテル客室をオープンしたが、内装工事はまだ完了していない。同ホテルには1階のカジノスペースと連結したプライベートルームの中に66台のゲーミングテーブルを設置するスペースが用意されている。
サイスショアは昨夜、「実質株主の関連企業」と1月に結んだ別のMoUの期限を延長したことも明かした。そのMoUではThe 13ホテルの実質的な所有である同社の子会社に対して最大で15億香港ドル(約212億円)の投資が行われる可能性がある。2019年4月4日から2019年5月4日までの延長は、当事者間で現在進められている交渉を円滑に進めることを目的に行われた。