香港に上場する中国のゲーミング事業者、アワーゲーム・インターナショナル・ホールディングスが、方向性の戦略的転換を発表し、提案を受けている同社のAllied Esportsとワールドポーカーツアー(WPT)事業の合併を通して世界での拡大により力を注いでいく予定をしている。
このニュースの前には、2018年3月に行われた新たなゲーム認可の発行を停止するなどの中国国内での当局による規制強化が、アワーゲームの中核事業であるカード及びボードゲーム事業に大きな影響を与えたことで国内部門にとっては厳しい1年となっていた。
その結果、アワーゲームスは金曜、18年度の株主に帰属する損失が6億2,300万元(約103億円)となったことを発表しており、2017年の2,400万元(3億9,700万円)から損失が大幅に拡大し、同期間の収益は9%減の3億4,340万元となった。ゲーム収益がこの減少全体の原因となり、12%減の2億6,680万元に落ち込んだ。
同社は、解雇や事務所スペースの縮小などを通して中国の事業部門の合理化を強いられたと述べる一方で、今後の進むべき道を明らかにしてくれたとして海外のeスポーツやポーカー部門での前向きな勢いを指摘した。
特にアワーゲームは、12月に署名した契約に言及し、その契約ではAllied EsportsとWPTが、NASDAQに上場するブラックリッジ・アクイジション・コーポレーションと合併して、Allied EsportsとWPT事業の新たな持ち株会社、 Allied Esports Entertainment, Incの立ち上げが予定されている。
アワーゲームは、2015年にWPTを3,500万米ドルで買収し、eスポーツの子会社であるAllied Esportsは2018年3月にラスベガスにあるMGMルクソール ホテル アンド カジノにグローバルフラッグシップアリーナをオープンした。
アワーゲームが筆頭株主の立場を維持することになる合併後の会社への展望を説明しながら、同社は、「合併はAllied EsportsとWPT事業を次のレベルへと押し上げる変革的な取引であると考えており、会社と株主に大きな価値を解き放ち、会社に世界での継続的な拡大を支える莫大な資金源へのアクセスを提供してくれる。ブラックリッジとの合併、そしてAllied eSportsとWPTの上場は、会社の数年にわたる努力が徐々に認められた証であり、今後このセクターで成長が拡大・加速するための基礎を築くことになる」と述べた。