「平成」に代わる日本の新しい元号が「令和」と決まり、1日政府が発表した。「れいわ」と読む。出典は日本の古典「万葉集」から。天皇陛下の退位に伴い、5月1日午前0時から新元号「令和」に切り替わる。平成は1989年1月8日からの30年4カ月でピリオドが打たれる。
「令和」のローマ字表記は「REIWA」で、外務省はこの表記で195カ国や国際機関に通知した。
安倍晋三首相は令和について「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ、という意味が込められている」と説明した。
元号は1979年施行の元号法に基づき、内閣の責任で定める。新元号は日本最初の元号「大化」から数えて248番目にあたる。
「平成」までに使われた漢字は72種類で最多は29回の「永」。2番目に多いのは「天」と「元」の27回。「令」が使われるのは初めて。元号はかつては中国やベトナムなどでも使われていたが、いまでは世界で日本だけとなっている。
国内はもとより海外でも新元号への関心は高く、発表からわずか2時間でツイート件数は450万件を超えるなど、新時代の訪れを軒並み歓迎した。