昨年10月の港珠澳大橋の開通は、すぐにフェリーサービスを提供するターボジェットの利益に打撃を与え、運営会社である信徳集団(シュンタックホールディングス)は、2018年に最も忙しい香港‐マカオルートで前年比20%の減少となったことを明かした。
同ルートの営業利益は、2017年の3億700万香港ドル(約43億2,000万円)から昨年は2億4,600万香港ドルに落ち込み、全体の乗客数は1,450万人から1,300万人へ10%減少した。
2018年の決算報告書の中で信徳集団は、燃料費の高騰と「港珠澳大橋に通行量の一部が移ったことによる乗客数の減少」という2つの理由を挙げた。
2018年12月期の信徳集団の輸送セグメントの収益は8%減の22億香港ドルに落ち込んだが、港珠澳大橋でバスによる輸送サービスを開始したことによってフェリー交通での損失は軽減されることになった。
信徳集団は、港珠澳大橋を通って香港とマカオを往復するバスサービスの運営の独占営業権を獲得したコングロマリットの一社で、子会社である信徳& CITS コーチ(Shun Tak & CITS Coach (Macao) Limited)は、大橋ルートの追加によって2018年、収益が7%増の1億7,700万香港ドルにのぼったことを報告している。