ゲンティン香港が、リム・ケオン・フイ氏を副CEOに任命した。ゲンティン香港は、ゲンティン・グループの傘下でカジノクルーズ船事業を運営しており、フィリピンのIR施設、リゾート・ワールド・マニラの合弁事業パートナーでもある。
ゲンティン・グループの会長兼CEOであるリム・コック・タイ氏の34歳の息子は、3年間の任期で副CEOの役職に就くこととなり、2018年12月期は50,000米ドル(約552万円)の役職報酬を受け取る。息子のリム氏はゲンティン香港の実質株主でもあり、みなし保有株式は60億株以上にのぼる。
リム氏は、過去3か月以内にマレーシアに上場するゲンティン・バーハッド、ゲンティン・マレーシア・バーハッド、そしてゲンティン・プランテーション・バーハッドの副CEOにも任命されており、これは明らかに長期的な継承計画であることを示している。
Inside Asian Gamingが発表した2018アジアンゲーミングパワー50の中で4位にランク入りしたリム・コック・タイ氏自身も、2007年10月に亡くなったゲンティンの創業者リム・ゴー・トン氏の息子だ。
リム・ケオン・フイ氏任命のニュースは、ゲンティン香港が18年度決算報告を行った時に発表された。2018年の業績報告では、2017年に2億4,430万米ドルであった損失が2億1,330万米ドルへと縮小したことが明らかになった。
同年の総収益は34.5%増の16億米ドルにのぼり、これは主にワールドドリームの投入によって2隻のドリームクラスのクルーズ船の営業を始めて丸1年行ったことによる。
ゲンティン香港は、合弁事業からの利益分配が「主に2018年の営業外収入が増加したトラベラーズ・インターナショナル・ホテル・グループからの貢献が増えたことによって」、30万米ドルから1,350万米ドルに増加したと述べた。