19日、日本政府観光局(JNTO)が発表した資料によると、2019年2月の訪日外客数(推計値)は、前年同月比3.8%増の260万4000人。これは昨年の250万9000人を上回り、2月として過去最高を記録した。
国別で最も大きな伸び率を示したのは、ベトナムからの旅行客で前年同月比が何と68.6%増。その背景に、冬の魅力をアピールした旅行商品が好調だったことをJNTOは挙げている。
ベトナム、インドなど、東南アジアでは、雪まつりなど冬の魅力を求める個人旅行者が増加しているとのこと。雪の北海道へのIR誘致を実現したい自治体や海外オペレーターにとっては、ポジティブなデータだ。
米国からの観光客も好調をキープしている。前年同月比13.2%増の9万2700人で、これも2月としての過去最高を記録した。
JNTOの分析によれば、「クルーズ会社との共同事業等により、訪日クルーズ需要が好調であったこと。メディアへの情報提供、支援等の取り組みによって日本関連記事の露出が増加していること」などが、2ケタの伸びを記録した理由だ。
我が国へのインバウンドは右肩上がりで、昨年は訪日外国人旅行者数が過去最高の3119万2000人に達した。政府は強気の数字を掲げており、2020年に4000万人、2030年には6000万人の訪日を目標にしている。