ラスベガス・サンズ(LVS)が、香港の事業家、リチャード・スェン氏との間の訴訟で和解に達し、10年以上に及んだ法廷闘争を決着させた。和解額は明かされていない。
この和解は、マカオでのスェン氏の働きに対してLVSがいくら支払うべきかを決定するための民事訴訟の2日目の審問開始時に発表された。スェン氏は2002年に同社が大きな利益を生み出すマカオのゲーミングコンセッションを獲得する手助けをするにあたって重要な役割を果たしたと主張し、大手ゲーミング会社のLVSを契約違反で訴えていた。
陪審員は、過去に二度スェン氏に対して有利な判決を下し、2008年には4,400万米ドル、そしてその5年後には7,000万米ドルの支払いが決定したが、LVSは2回とも上訴していた。1日目の審問では、スェン氏の弁護人が3億4,700万米ドルという巨額の賠償金を求めていた。
今のところ和解の詳細は明かされていないが、スェン氏の弁護を務めたジョン・オマリー弁護士は、米ゲーミング業界ニュースメディアのCDC Gaming Reportsに対して、「15年経ってついにこの訴訟が解決に至ったことを非常にうれしく思う。和解額に関しては話すことができない。今回の和解によって訴訟は完全に決着した」と語った。