ゲーミング機器や決済装置を提供するグローバル企業のエブリ・ホールディングスが、カジノロイヤルティ及びマーケティングソリューションを提供するアトリエントの買収を発表した。
エブリは、収益と調整後EBITDAが10期連続の成長を記録した18年第4四半期の業績を報告する中でこのニュースを発表した。
この買収では、4,000万米ドルのうち2,000万米ドルが即座に現金で支払われ、残りは今後2年以内に支払われることになっている。エブリの発表によると、「セルフサービスキオスク端末とマーケティングプラットフォーム、そしてその他の知的財産に関連する既存のテクノロジーなどの資産を取得する。
また、現在プラットフォームが導入されている100以上のカジノ、つまり50以上の顧客契約ポートフォリオも取得した。それらの契約は、ソフトウェアメンテナンスとサポートに関連する利益率の高い経常的な収益の流れを提供してくれる」
エブリは18年第4四半期に黒字に転換し、収益が13.8%増の1億1,950万米ドルとなったことを背景に、純収益は前年同期の2.500万米ドルの損失から420万米ドルの利益に改善した。調整後EBITDAは6.4%増の5,460万米ドルとなった。
同社のゲーム部門は過去最高の成長を記録し、収益は18.4%増の6,700万米ドル、フィンテック部門は8.5%増の5,250万米ドルとなった。
アトリエントの買収について発表する中で、エブリのマイケル・ラムボルツ社長兼CEOは、「我々は、既にパワフルな当社固有のネットワークを通じてこの安定したプレイヤーロイヤルティプラットフォームと当社の決済ソリューション及び成長を続けるコンプライアンスソフトとを統合する能力を持っている。それにより、我々の包括的サービスがさらに差別化され、顧客に提供するフィンテックサービスのバリュー・プロポジション(提供する価値)が強化される。
当社は、顧客体験の向上、フィンテック決済システムの発展、そして顧客にとっての作業の効率化に焦点を当てた製品とサービスを届けるという戦略で事業を展開しており、この魅力あるタックイン買収がその戦略にぴったり当てはまると信じている」と語った。